先に結論: デバイスの消費電力から、必要なLiPo(ソフトパック)容量はどう計算するか? 各動作モードの電流と時間比率から平均電力を見積もり、目標稼働時間のエネルギー(Wh)に換算する。次に、設計文書に明記した変換効率・カットオフ・温度・劣化の余裕をかけて公称Wh/mAhへ引き上げる。同時にピーク/パルス電流は別制約として扱う。平均Whが正しくても、モータ・LED・無線・撮像ピークでPCMが電圧降下リセットを起こし得る。最後に予算項目をソフトパックRFQへ落とし、定義したデューティサイクルで有料サンプル検証する。
なぜmAhだけでは足りないか? mAhは所定条件での電荷容量。稼働時間とパックエネルギーは電圧と負荷に依存する。同一mAhでも電圧が違えばWhは違う。ピーク放電能力もmAhだけでは分からない。FAQは Wh = V × Ah と簡易 runtime ≈ Ah / A(効率・温度・劣化・カットオフで実時間は短くなり得る)を示す。OEM仕様ではWh、連続/ピーク電流、機械寸法を併記する。
カスタム電池RFQに書くべき電力関連数値は? 公称/充電電圧窓、宣言電圧での必要WhまたはmAh、連続およびピーク放電電流(分かればパルス幅)、動作/充電温度、最大外形、コネクタ、サンプルが定義デューティで稼働を証明する必要があるか。
本稿はポータブルCE・ウェアラブル・IoT・小型カメラ・一部医療機器向けカスタム3.7Vパウチ(ソフトパック)のオリジナル技術分析。FAQ整合はFAQ、Green Battery商業主張はV、数値例はC(例示的工学推定)、一般実務はG。特定完成品の自社実測曲線ではない。
姉妹稿(カニバリ回避): 草稿 edge-ai-hardware-lipo-power-budget-pack はAIモジュールTDP、Orin級入力、TinyML、ロボット/UAVのパルスPACK。公開後に相互リンク。本稿は一般ポータブル機器のRFQ数学。
キャプション:例示。プロップ表の数字は小道具。本文のデューティ表が正。
1. 電力予算は製品ドキュメントであり、単一のワット数ではない
電池ベイを固める前に、EE/システムが所有し調達が再利用できる表を凍結する。
- 文書項目: モード一覧(スリープ/センス/動作/TX/充電共存) | 担当: EE/FW | 必要な理由: 平均は滞在時間から
- 文書項目: モード電流または電力+デューティ | 担当: EE | 必要な理由: Whを決める
- 文書項目: 目標稼働+使用温度 | 担当: PM+EE | 必要な理由: エネルギーと余裕方針
- 文書項目: ピーク、パルス幅、許容サグ | 担当: EE | 必要な理由: CレートとPCM
- 文書項目: レギュレータと効率仮定 | 担当: EE | 必要な理由: 電池側エネルギー
- 文書項目: 最大外形・膨張・タブ/コネクタ | 担当: ID+EE | 必要な理由: ソフトパック成立性
- 文書項目: 認証市場・概算年量 | 担当: 調達/コンプライアンス | 必要な理由: サンプルと量産経路

